《 時を紡ぐ「音楽」:ポリスvol.2 》
【「ザ・ポリス」鮮烈デビュー!】
1978年10月———
「ザ・ポリス」の記念すべきファーストアルバム
「アウトランドス・ダムール」が発売されました!!
そのインパクトは鮮烈、衝撃的かつしなやかでシャープネス!
巷に広がる〈パンク・ムーブメント〉の真っ只中のイギリスで、
平均年齢28歳以上の「ジャズ」「プログレ」「ロック」などの経歴を持つ
3人の個性豊かで元気いっぱいなアーティストたちが・・・・・・
スティング〈b,vo 〉 (ジャズ・アーティスト)
スチュアート・コープランド 〈ds〉 (「カーヴド・エアー」)
アンディ・サマーズ〈g〉 (「ジ・アニマルズ」etc.)
「富と名声」を手にするため、
「世界のてっぺん」を獲るために結成したのが
このプロフェッショナル・バンド「ザ・ポリス」なんです!
そのサウンドたるや
「レゲエ」「パンク」「ジャズ」「ブリティッシュ・ロック」などの様々な〈様式〉と多彩でマジカルな〈リズムワーク〉がぶつかり合い、
その〈化学反応〉が織りなす計算不能の「疾走感」と「破壊力」と「抒情性」が
唯一無二の「ポリス・グルーブ」を無限に生みだすことに成功しています。
そこに乗るスティングの声は「ノスタルジー」と「切なさ」と「力強い説得力」と
底知れぬ「神秘性」を秘め、あらゆる人々の琴線を震わし感動を齎すんですネ。
【 ヒット・ナンバー&チャート・アクション 】
このアルバムからは《 3 大 ヒ ッ ト 曲 》の
「キャント・スタンド・ルージング・ユー」(79年 イギリス2位)
「ロクサーヌ」(79年 イギリス12位)
「ソー・ロンリー」(80年 イギリス8位)が生まれ、
アルバム「アウトランドス・ダムール」もイギリス8位を記録しました。
特に上記シングルの3曲は超有名な「メジャー・ナンバー」で、
「ポリス」を知らい人でも何処かで耳にしたことがあるんじゃないかな?
「キャント・スタンド・ルージング・ユー」
空間をタイトに埋めるdsにシャープな「ギター・カッテング」、
それに「スティング」の哲学的で示唆的な激渋ヴォイスが乗っかり
クライマックスに向かってクールに激しく潜航していく。
「ロクサーヌ」
「哀愁」と「レゲエ」と「ロック」の有機的融合による〈化学反応〉が、
恐るべき「爆発力」と「相乗効果」をよび、圧倒的な名曲へと昇華する。
「ソー・ロンリー」
その絶妙なタメで跳ねウネルる「リズム」と水流の如き「メロディー」。
そして「これでもか」と、どこまでも畳みかけてくるコーラスの超ドライブ感が
聴く者全ての「カタルシス」を開放する。
これら歴史に残る名曲群はこの時、生み出されたのでした。
《 隠れた名曲群 》
あとアルバムの中で個人的に一番好きなのは
⑦「トゥルース・ヒッツ・エヴリバディ」
イントロの「オオォ」の掛け声から始まるちらつく緊迫感。
コーラス部の「疾走感」が上記の掛け声とシンクロし
大きな「高揚感」が沸き起こされる感涙ものの「技あり曲構成」。
さらに間奏の荘厳な鐘の響きからイやでも連想させるられる
寂寥感の滲み出るそこはかとない「終末感」の演出は
スゴイの一言では語り尽くせない充実感に満たされます。
このように「トゥルース~」は、どこをとっても最高の楽曲で
個人的にはメジャー3曲に引けを取らない「名曲」だと思います。
後、《ライブ》では定番の演出的初期衝動全開の「ネクスト・トゥ・ユー」と
ドッシリ安定感抜群の「ホール・イン・マイ・ライフ」の2曲は外せません。
その他に
ミディアム・テンポが心地良い「ボーン・イン・ザ・50’s」
疾走感抜群でどこかプログレ風味の「サリーは恋人」
シンプルそうで複雑な「ピーナッツ」や「マソコ・タンガ」もお気に入りです!
とまあ! 振り返ってみて・・・
「アウトランドス・ダムール」の
全曲が大好きなコトに改めて気づかされたのでした!(笑)